株式会社 高松メッキ

MESSAGE

成長こそ変革の原動力 人材育成がカギ

 当社は、電子機器部品に金・銀・錫などの表面処理を行う電気めっき加工を行っています。スマートフォンやタブレットのコネクタ部品や、自動車のヘッドライトに使われるLED、自動車関連部品へのめっき加工など、顧客ニーズに応えて技術開発し、業績を伸ばしてきました。

 近年は、工業製品の高機能・多様化の波を受け、より高品質で多岐にわたる分野でめっき技術が必要とされています。今まで主力だった携帯電話やスマートフォンの部品業界は受注の波が大きく、グループ全体で収益を安定させることが必要です。そこで、自動車需要の高まりが予想されているメキシコに目をつけ、初の海外進出を果たしました。2017年、子会社である、車載部品のめっき加工拠点を設立。2018年5月には本格量産がスタートしました。

 同時に、社内ではグローバル化に舵を切りました。海外拠点の強化を目的とするだけでなく、今後ますます予想される雇用求人難にも対応します。現在、ベトナムの技能実習生や、メキシコ工場との橋渡し役になってくれるブラジル人らの外国人従業員が、社内に溶け込み頑張っています。また外国人従業員とのコミュニケーションの必要性から、従業員の語学研修への助成も、バックアップしています。

 今まさに、当社は変革の時期を迎えています。これまでも当社は「創意工夫」の精神の下に、めっきを通した産業界の技術革新に寄与してきました。今後、未来の製品を変えていく可能性に満ちた「高松メッキ」として、存在感を際立たせていきたいと考えます。

WORK

  • メキシコ工場への進出を 国内販売の突破口に

    今後の高松メッキを語る上で外せないキーワードが、「海外展開」「グローバル化」「人材活用の多様化」である。海外展開においては、現在、八尾の本社に7つの工場があるが、国内には他

    に工場はない。その第2拠点として選んだのが、メキシコなのである。これに対し廣瀬社長は「スマホ関係に仕事が偏っていたので、違う業種への参入を進めてきました。しかし、自動車業界において、国内では入り込む余地がなく、めっき専業メーカーとして認知してもらうことも難しかった。一方、メキシコには自動車関連の日系企業がすでに数多く進出している。その中で、自動車の重要保安部品へのめっき処理は、現地法人でなく、日本のめっき専業メーカーに求められていることが決め手になりました。実際、すでに多くの引き合いがあり、新たな設備投資の計画を早期に立てなければいけないほどです。そこで生まれる日系企業との関係性や信頼性の構築を突破口とし、今度は国内での販路拡大につなげて行きたい」と意気込む。

     また「グローバル化」もここ数年、一気にスピードをあげた。外国人従業員とのコミュニケーションを深めるため、英語やスペイン語などの語学教育や資格取得への補助金制度を設けており、従業員への支援を惜しまない。そして、上司自らが率先して取り組む姿を見せることで、若い従業員もついてくるのだそうだ。

  • 組織改編、人材教育で 事業計画を一層推進

     2017年3月。当時、中小企業診断士の登録直前だった宮田さん(管理部管理課、購買課、総務部経理課・課長)が、廣瀬社長から依頼され、社の事業計画書を作成。同年5月に発表した。さらに翌年5月には、計画をより強固に推進させるため、組織改編を行った。経営統括本部を機能別組織に組み入れ、社長付の「管理部」とした。ここでは、メキシコ工場の支援、外国人従業員、技能研修生を一括サポートする部署、事業計画で掲げている重要優先事項「売上拡大・原価管理、人材育成」の進捗や、計数を管理する部署も新設した。

     「管理部を社長直轄の部署にし、事業計画の達成をより強固に推進できるよう組織改編しました。しかし一つ、当社が弱い部分があリます。それは人材育成です。現在、当社の平均年齢は36

    歳。特に生産現場は20代が中心。部門を統括するリーダーが不足しています」と前畑さん(総務部兼管理部部長)は指摘する。

     そこで、従業員が自分自身を見つめ直すために「多面的評価制度」を2016年に導入し、自己評価と他者評価を社員に発表させ、自己改善してもらった。

     前畑さんは、「上司や部下、同僚などで、お互いに評価し合い、あるべき姿を求めました。その時に初めて、現場の専門業務のスキルが磨き上げられ、部下を指導できるようになりました」と話す。今期はステップアップさせ、「人事評価制度」をリニューアルして、組織に根ざした人材育成を進める。

  • 部分めっきで飛躍 「創意工夫」の精神

     金属製品の機能性・耐食性向上を目的とする表面処理技術「電気めっき」。スマートフォンや携帯電話をはじめ、電化製品、生活用品など、高松メッキが手がけた部品が、実は身の回りにたくさん存在する。

     1974年、福井県鯖江市で、眼鏡枠の金めっきを行う会社として創業。1988年、富山市八尾地区の電子弱電部品の表面処理を行うため、高松メッキ工業・八尾工場が竣工。その後、1994年に八尾工場の業務が本社と分離され、設立されたのが、現在の「高松メッキ」である。

     めっき業界で言えば「後発」だった会社が、大きく飛躍する契機となったのが、2010年、携帯電話をはじめとする高性能電子部品への「省資源型めっき技術」開発である。携帯用コネクタの微細加工は当時、同業他社では取り組んでおらず、高価で工程も複雑な金を、小さなコネクタの端子に部分的にめっき付けした。部分めっきの技術は現在、ますます形状が小さくなっているスマートフォンやタブレットのコネクタや、複雑形状素材の加工に生かされている。2013年にはLEDの基盤となるメタルウエハーを開発。現在も韓国の自動車メーカーのヘッドライトに使われている。いずれも顧客の要望に柔軟に応える「創意工夫」「挑戦」の精神から生まれている。

STAFF

Miyata Kochi

【名前】宮田 幸知 【在籍年数】15年
【配属】管理部管理課/ 購買課/ 総務部経理課 課長

中小企業診断士として
社の事業計画に貢献

ABOUT US

会社概要

会社名 株式会社 高松メッキ
設立 1994年9月
代表取締役 廣瀬 敏之
資本金 1億円
本社 196人
URL www.takamatsu-p.jp
事業登録 電気めっき加工業(表面処理全般)